「洗骨」という風習を聞いたことがあるでしょうか。その文字の通りに、骨を洗うという故人を祀る風習となっています。聞きなれない言葉ですが、この洗骨を行っている地域はほとんど消滅したと言われています。しかし、現在でも一部の地域ではこの洗骨というものが行われているのです。
洗骨は死者を確実に成仏させるために行います。洗骨を行う理由については諸説ありますが、亡くなった人は一度埋葬しただけでは亡霊となるため、子孫が不幸にならないようにと二度咲葬儀を行うのです。
近年では故人は火葬されるのが一般的ですが、洗骨を行うエリアの場合は土葬や風葬を行ったあとに行います。故人を一度土葬などにて葬儀を行ったのち、数カ月程度の期間をおいて再度故人を掘り起こし、遺骨を酒や水で洗います。火葬の場合は皮膚は焼け落ちて灰になっていますが、土葬や風葬の場合は骨に皮膚がこびりついている場合もありますので、ナイフなどで削ぎ、きれいに洗って再度土葬や風葬で故人を見送るというのが、洗骨の手法です。
墓石の準備も早急に行わなければなりません。墓石がまだない親戚は岡山県で墓石の文字彫りの業者にお願いしたようです。