お墓参りではお墓にお花をお供えしますが、ご先祖様と自分の心を、キレイなお花により清らかにするためです。人生の無常観を生花を活けることで表現するという意味もあり、イキイキと若さと美しさが活けたばかりの生花にはあります。周りを明るくするくらい美しい花も、やがて枯れる時がやってきますが、それは人間の一生の様子と重なり、まさに人生の無常観です。何の花をお墓参り用に選べばよいかですが、特に決まりはありません。枯れた後も豪快に散って周りを汚さない種類だとか、長持ちをする強い花や、故人が好んだ種類を選ぶのも良い考えです。強い香りがしたり、棘を持つバラや彼岸花などは、お墓参りにはあまり適してはいません。購入をする場所は自分の利用をしやすい花屋で、お墓参りのための花であることを伝えて、相談するのも良いやり方です。あらかじめ予算を伝えると、花屋の方でも選びやすくなります。お墓参りのお花の予算は、上限を3千円くらいに設定して伝えると、お財布にも大きなダメージにはなりません。